池田病院

看護部

 

看護部長挨拶

当院は50年以上の歴史をもつ糖尿病内科単科の病院です。
国民の4人に1人が糖尿病もしくは予備軍と言われている今日、糖尿病専門病院の看護師として理念に掲げているように「患者さん一人ひとりの生活の質を尊重し、思いやりのある看護の提供」を目指しています。慢性疾患である糖尿病を持ちながら生活している患者さんの、その人らしい生活を営む[生活者]としてのありようを受けとめ、よりよい支援をしていきたい。
私たち看護部は糖尿病に強い看護集団として日々看護を探求し、看護の楽しさを自覚しながら、看護実践を大切にしています。

看護部理念

私たちは糖尿病専門病院の看護職として、患者さん一人ひとりの生活の質を尊重し、思いやりのある看護を提供します。

基本方針

  1. 患者のニーズに応じた安全で安心な質の高い看護を提供します
  2. チーム医療の一員として看護師の責務を果たします
  3. 糖尿病専門病院の看護師として自覚と誇りをもち努力します

令和6年度 看護部の目標

Ⅰ.病院移転及び電子カルテ更新に伴う業務の変化に対応する

  1.  1)手順の整備と周知徹底(安全安心な療養環境の提供)
  2.  2)他部門との協同 アサーティブコミュニケーションで問題解決を推進する

Ⅱ.病棟・外来が一つの部門として、役割機能を共有する ―意識の改変― 

  1.  病棟と外来看護師が看護を提供する場においてチームを形成しメンバーシップを発揮できる 

Ⅲ.糖尿病看護の能力向上

  1.  1)池田病院クリニカルラダーを用いて、明確になった自己の課題を2つ以上クリアする
  2.  2)療養指導の実践を通して血糖パターンマネージメント能力を習得し、糖尿病看護が提供できる

Ⅳ.減量目的の入院患者に対する病棟看護の確立

認定看護師・資格者

糖尿病療養指導士
15名
糖尿病重症化予防(フットケア)研修修了者
10名
認知症ケア専門士
1名
認知症ケア研修修了者
8名

糖尿病療養指導士(CDE)とは、「糖尿病全般の知識と経験」を有する医療スタッフ(看護師、管理栄養士、薬剤師、 臨床検査技師、理学療法士)に対して認定される資格です。 上記の医療資格を有する者が、2年以上の糖尿病臨床経験、研修会への出席、療養指導症例報告書の提出、筆記試験の合格を経て取得できます。 当院では2024年10月現在22名(看護師:15名、管理栄養士:2名、薬剤師:3名、臨床検査技師:2名)の糖尿病療養指導士が在籍しています。

糖尿病療養指導士

糖尿病の治療は、さまざまな職種が協働しチームで係ることが大切です。看護師は患者さまにとって身近な存在であることから、チーム内のコーディネーターとしての役割を果たせるよう努めています。入院期間のなかで、いつ、どの職種が、どのように介入していくかの見極めや調整も看護師の役割と考えています。 個々の患者さまのライフスタイルや個別性を考慮し、日常生活に添った療養生活が実践できるよう、患者さまの全体像を把握し、ときには代弁者となれるよう努めています。高齢の患者さまも増え、変化するセルフケア能力に対応した療養指導が行えるよう、小さな変化も見逃さず、チーム間で援助の方向性を統一することで、退院後も混乱のない療養生活へと繋がるのではないかと考えています。 時には治療について厳格な血糖コントロールよりも、安全で安心を第一に指導を行っています。

看護活動

当院のフットケア活動

平成14年よりフットケア外来を開設し、フットケア専任看護師が予防的フットケアを行なっています。平成20年からは外来受診時に外来看護師が患者さんの足の観察(フットチェック)を始めました。すべての糖尿病患者さんに、足の観察、フットケアは必要ですが、現在は対象をハイリスク患者・新患患者さんに限定し、定期的にフットケアをしています。 患者さんと一緒に診て、触れ、糖尿病と足の関係を知っていただく支援を行っています。また患者さんの生活や治療に対する思いを知るコミュニケーションの場としてよい機会になっています。

フットケア活動

フットケアの重要性

糖尿病足病変は重症化しやすく、糖尿病患者さんのQOLの低下をきたし、本人だけでなく家族、社会的にもさまざまな問題をひきおこします。
看護師は糖尿病足病変の病態や特徴を十分理解して、足病変の早期発見に努めるとともに予防的指導、ケアを行い、患者さんが最後まで自分の足で歩けるように、足を守ることです。 単に足のリスクをチェックして爪を切る、胼胝(たこ)を削るといった処置をするだけでなく、患者さん自身が足に関心を持ち、足のセルフケアができるように働きかけることが重要となります。

フットケアをしている患者さんの声

フットケア

フットケア看護師の育成方法

フットケア看護師の育成

フットケア看護師の育成①(DVD付きの書籍を用いて指導)

目標:同一水準のフットチェック技術の習得

フットケア研修修了者による指導します。

  1. 足の観察(色・乾燥・足のサイズ・温度)
  2. 靴と靴下の観察
  3. 振動覚検査
  4. モノフィラメント
  5. 足背動脈と後脛骨動脈の触知
  6. アキレス腱反射
  7. 病態の確認(血糖コントロール状況・ABI・既往・合併症の確認)
フットケア看護師の育成②
看護師間での練習
2024.11.9糖尿病デー
2024.11.9糖尿病デー
フットケア看護師の育成③
院外の技術演習への参加
当院看護師が参加した研修

※関西糖尿病看護セミナー~フットケア技術の入門~
※フットケア・変形爪のケア 実習実演コース
※フットケアの「超」実践コース
※糖尿病重症化予防(フットケア)研修

この研修ではフットケア時の観察ポイント・ニッパーの使い方・ヤスリのかけ方・フットマッサージなどの技術を習得

フットケア看護師の育成④
  • フットケア外来の見学
    患者の情報収取・足の状態に応じたケア方法の学習
  • 外来患者へのフットケア
    患者の了承得て、フットケア看護師同席にて実施
  • 単独での実施
    ケア方法などはフットケア看護師へ相談しながら実施

フットケアチームの設立と活動

フットケアに関する入院中の経過や継続ケアの情報伝達、外来・病棟看護師の知識・技術の均一化が必要になりフットケアチームを設立

H25年6月~フットケア委員会開催
医師1名・病棟看護師2名・外来看護師2名

フットケア委員会開催
フットケア委員会開催

2024.11.9糖尿病デーを開催しました

2024.11.9糖尿病デー
2024.11.9糖尿病デー
2024.11.9糖尿病デー
2024.11.9糖尿病デー

キャリア開発

池田病院が求める看護師像

池田病院は、「糖尿病専門の病院」として、糖尿病治療のため、専門的知識・技術を持って患者の立場に立ったチーム医療を展開しています。 当院の求める看護師は、患者のニーズに応じた安全で安心な質の高い看護を提供でき、看護師として自覚と誇りを持って努力できる人です。

IInnovation
革新されていく医療・看護を取り入れる
KKindness
患者、家族を大切に思いやり、親切で心のこもった看護
EExcellent
エビデンスに基づく知識・技術を基盤に、卓越した看護実践
DDiabetes
糖尿病専門病院で勤務する看護師としての自覚と誇りをもった看護
AActivity
生き生きと活動する

教育理念

糖尿病専門病院で勤務する看護専門職として、患者一人ひとりの生活の質を尊重した全人的医療、人権尊重、思いやりのある質の高い看護サービスを提供できる看護職員の育成と発展を目指す。

教育目的

医療・社会のニーズに応じ、当院の地域医療・看護における使命を推進するため、プロフェッショナルとしての自覚を養い、看護実践能力を向上させる。

教育目標

  1. 糖尿病治療・看護に必要な専門的知識・技術が提供でき、あらゆる対象を理解し、人権を尊重し、健康の回復、苦痛の緩和のみならず、健康の増進、疾病予防のための活動ができる。
  2. コミュニケーション能力を高め、組織における自己の役割を自覚し、チーム・組織の一員として責務を果たすことができる。
  3. 看護専門職業人として、医療の質の向上に寄与できる能力を養うため、主体的に学習できる。

看護部キャリア開発イメージ

看護基礎教育

池田病院 看護部 キャリアラダー

クリニカルラダー

看護部キャリア開発ラダー

キャリア開発ラダー

看護助手の教育目標

看護チームの一員として自己の役割を認識し、高い倫理観を持って主体的に行動できる人材を育成する

看護助手の教育目標

学会発表(2019年以前は省く)

学会発表(2019年以前は省く)