看護部
看護部
当院は48年の歴史をもつ糖尿病内科単科の病院です。
国民の4人に1人が糖尿病もしくは予備軍と言われている今日、糖尿病専門病院の看護師として理念に掲げているように「患者さん一人ひとりの生活の質を尊重し、思いやりのある看護の提供」を目指しています。慢性疾患である糖尿病を持ちながら生活している患者さんの、その人らしい生活を営む[生活者]としてのありようを受けとめ、よりよい支援をしていきたい。
私たち看護部は糖尿病に強い看護集団として日々看護を探求し、看護の楽しさを自覚しながら、看護実践を大切にしています。
私たちは糖尿病専門病院の看護職として、患者さん一人ひとりの生活の質を尊重し、思いやりのある看護を提供します。
糖尿病療養指導士(CDE)とは、「糖尿病全般の知識と経験」を有する医療スタッフ(看護師、管理栄養士、薬剤師、 臨床検査技師、理学療法士)に対して認定される資格です。 上記の医療資格を有する者が、2年以上の糖尿病臨床経験、研修会への出席、療養指導症例報告書の提出、筆記試験の合格を経て取得できます。 当院では2021年5月現在24名(看護師:17名、管理栄養士:1名、薬剤師:3名、臨床検査技師:3名)の糖尿病療養指導士が在籍しています。
糖尿病の治療は、さまざまな職種が協働しチームで係ることが大切です。看護師は患者さまにとって身近な存在であることから、チーム内のコーディネーターとしての役割を果たせるよう努めています。入院期間のなかで、いつ、どの職種が、どのように介入していくかの見極めや調整も看護師の役割と考えています。 個々の患者さまのライフスタイルや個別性を考慮し、日常生活に添った療養生活が実践できるよう、患者さまの全体像を把握し、ときには代弁者となれるよう努めています。高齢の患者さまも増え、変化するセルフケア能力に対応した療養指導が行えるよう、小さな変化も見逃さず、チーム間で援助の方向性を統一することで、退院後も混乱のない療養生活へと繋がるのではないかと考えています。 時には治療について厳格な血糖コントロールよりも、安全で安心を第一に指導を行っています。
平成14年よりフットケア外来を開設し、フットケア専任看護師が予防的フットケアを行なっています。平成20年からは外来受診時に外来看護師が患者さんの足の観察(フットチェック)を始めました。すべての糖尿病患者さんに、足の観察、フットケアは必要ですが、現在は対象をハイリスク患者・新患患者さんに限定し、定期的にフットケアをしています。 患者さんと一緒に診て、触れ、糖尿病と足の関係を知っていただく支援を行っています。また患者さんの生活や治療に対する思いを知るコミュニケーションの場としてよい機会になっています。
糖尿病足病変は重症化しやすく、糖尿病患者さんのQOLの低下をきたし、本人だけでなく家族、社会的にもさまざまな問題をひきおこします。
看護師は糖尿病足病変の病態や特徴を十分理解して、足病変の早期発見に努めるとともに予防的指導、ケアを行い、患者さんが最後まで自分の足で歩けるように、足を守ることです。 単に足のリスクをチェックして爪を切る、胼胝(たこ)を削るといった処置をするだけでなく、患者さん自身が足に関心を持ち、足のセルフケアができるように働きかけることが重要となります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前中 | 2~3名 | 2~3名 | 2~3名 | 2~3名 | 2~3名 | 2名 |
14:00 | 1名 | × | 1名 | 1名 | 1名 | |
15:00 | 1名 | × | 1名 | 1名 | 1名 |
目標:同一水準のフットチェック技術の習得
池田病院は、「糖尿病専門の病院」として、糖尿病治療のため、専門的知識・技術を持って患者の立場に立ったチーム医療を展開しています。 当院の求める看護師は、患者のニーズに応じた安全で安心な質の高い看護を提供でき、看護師として自覚と誇りを持って努力できる人です。
糖尿病専門病院で勤務する看護専門職として、患者一人ひとりの生活の質を尊重した全人的医療、人権尊重、思いやりのある質の高い看護サービスを提供できる看護職員の育成と発展を目指す。
医療・社会のニーズに応じ、当院の地域医療・看護における使命を推進するため、プロフェッショナルとしての自覚を養い、看護実践能力を向上させる。